国際『馬』交流展

【英国】

 我が国のプロだけによる『プロ・スポーツ』で天皇杯が授与されるものは、国技の大相撲、そして競馬だけ。戦前は軍馬育成という重要な任務もあり、天皇家は競馬場に度々御幸されたという。
 明治天皇が初めて競馬場に行かれたのは1873年(明治6年)、西郷隆盛らを従えての根岸競馬場である。しかし、戦後になると皇室と競馬の関係は縁遠くなる。その復縁?の橋渡しをされたのが、国際馬術連盟会長として来日中であったエジンバラ公。1986年10月、当時の皇太子ご夫妻(現在の上皇、上皇后)はエリザベス女王の夫君であるエジンバラ公と共に東京競馬場にご来場。なんと64年ぶりの天皇家の競馬観戦(下写真左)となった。「エジンバラ公御来場記念競走」と銘打たれた当日のメインレースは雨の中で行われたが、エジンバラ公は『私は傘を持っているから外での表彰式に出るよ』と気さくにターフに出られ優勝馬関係者を祝福された。
 因みに、皇太子ご夫妻は翌年の天皇賞(秋)もご観戦(下写真中央)されることになる。
          
東京60年史 発行;日本中央競馬会より 

 エリザベス女王の競馬好きはとみに有名であるが、陛下は小さい頃から『一度でいいから、自分が騎手になってレースに出てみたい』というのが口癖だった。そして1960年に、その夢を実現。但し、結果は・・・・・・ 一切明らかにされていない。

 もう一つ。石川喬司さんがよく披露する冗句ナゾナゾ。「以前、エリザベス女王がお住いのバッキング宮殿に深夜、厳重な警備を搔い潜って泥棒が侵入。泥棒が女王の寝室の扉を開けたとき、そこで見たものは?」。正解は「女王陛下はベットで競馬新聞をひろげ、赤鉛筆で予想の印をつけていらした・・・・・」。
 

  

  [工芸品]


ベズウィック

 ウェッジウッド

ホワイトホース
速さ、そして美しさを探求されてきたサラブレッド。その発祥の地である英国における馬の置物は、単なる工芸品では無く、筋肉や躍動感を巧みに表現している。 英国陶工の父ジョサイア・ウェッジウッドが1759年に創設。時の王妃からクイーンズ・ウエアと命名することを許された陶芸品のデザインに馬は欠かせない。2009年1月経営破綻したが、その芸術性は失われるものではない。 スコッチのラベルに馬が使われていることは多い。その中でも、もっとも姿が美しくデザインされていると感じるホワイトホースのエキストラファイン・ボトル。

     

 [馬切手]


初日カバー(1978年7月5日)

エプソムダービー200年記念(1979年)
     
英国領ジャージー諸島

        

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