2009年度JRA賞 馬事文化賞 受賞作

『文明開化に馬券は舞う ―日本競馬の誕生―』に次ぐ第2弾

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立川健治 『地方競馬の戦後史 ―始まりは闇・富山を中心に―』

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 競馬の社会史 別冊1

 『地方競馬の戦後史 ―始まりは闇・富山を中心に―』 世織書房

 著者 富山大学教授 立川健治

 A5判上製、702頁、本体7,500円    (2012年7月24日 初版第1刷発行)

 

 家畜・馬匹・畜産能力検定・引揚同胞援護・戦災復興・進駐軍慰安・憲法発布記念・・・・・・

とりどりに銘打ち、津々浦々を駆けめぐる官・民あげた〈合法の闇競馬〉

馬場に集う農民・子ども・若い娘や女性・地元やくざ・ヨソ者で湧き上がる熱狂のなかに、

また盛り上げる進駐軍との間にどんな思惑と人間模様が交差したのか。

 

1945年敗戦の秋から1946年11月20日地方競馬法施行の日まで

11県を除きほぼ連日開催された1年の実態、そして

その後の競馬の行方と競輪の登場までを明かす初の闇競馬史

 

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2009年度JRA賞 馬事文化賞 受賞

競馬は時代の比喩である。

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立川健治 『文明開化に馬券は舞う ―日本競馬の誕生―』

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 競馬の社会史 1

 『文明開化に馬券は舞う ―日本競馬の誕生―』 世織書房

 著者 富山大学教授 立川健治

 A5判上製、758頁、本体8,000円    (2008年9月30日 初版第1刷発行)

 

 日本の近代は、競馬なくしてその幕を上げることはなかった。

それを実証するために著者は、資料に拠るばかりでなく、全国津々浦々の競馬場や競馬場跡を巡り、

百年余経っても漂う、文明開化の時代の馬と人々の息遣いまでをも描こうとする。

この書においてわが国は初めて、真に「日本競馬史」の名に値する文献を手にすることになる。

 

「立川健治氏の『競馬の社会史1 文明開化に馬券は舞う――日本競馬の誕生』(世織書房)が出版の運びとなった。

シリーズは全五巻で、完結の暁には、わが国で初めての本格的な競馬史の文献となるだろう。

マクリーンの翻訳によって、わが国の血統理解が広まったように、

立川健治の著作によって、わが国の競馬史研究が深化されることを願っている」

 山本一生『書斎の競馬学』「あとがき」

 

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著者が、馬券を買い、競馬場に行くようになったのは1974年。そう、ハイセイコーの時代。

しかし、最初に好きになった馬は、人知れずターフから消えていったエクセルラナー。

川崎競馬に神話を残した名牝ロジータのレースは全てを見届けた。

地方競馬の馬主資格も取得した。

そんな、心から競馬を愛し、馬を愛する大学教授による日本競馬史の金字塔。

      

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山本一生著 「百間外伝 これくん風到来」「恋と伯爵と大正デモクラシー 有馬頼寧日記 1919」「書斎の競馬学」