カイゼルスベルグ(Kaysersberg) 

2021年2月9日生(鹿毛) 美浦・木村哲也厩舎
生産 ; ノーザンファーム 繋養 ; ノーザンファームYearling
育成 ; NF空港 外厩 ; NFしがらき
父 キズナ
   青鹿毛 2010
ディープインパクト
*キャットクイル(加)
母 *ヴィヤダーナ(仏)
   芦毛 2007
Azamour(愛)
Visor(米)
兄弟 ダノンメジャー(6勝)、ダノンキングダム(5勝)、サンサルドス(2勝)、シャレード(3勝)、エイカイステラ(3勝、現)
馬名の意 アルザス地方(仏)の地名。母名より連想
戦績 2-0・0・0・2 条件 未勝利

■競走成績■

 日付 開催 レース名  頭数 人気  着順  騎手  斤量  コース  馬場 タイム 馬体重
JRA登録抹消→サラブレッドオークション(2024/09/19)
2024/09/14 中山 3歳上1勝C 10 6 北村宏司 55.0 2500 2.36.9 552
2024/07/21 福島 3歳未勝利 16 4 丸山元気 57.0 2000 2.03.9 570
ゲート試験合格(2024/06/07)
美浦・木村哲也厩舎入厩(2024/05/24)
 左前肢膝にオステオコンドローマ(骨軟骨腫)発症(2023/07)

■近況レポート■

[2024年 3歳]

月17日 昨日、JRAの診療所にてノドの内視鏡検査を行ったところ、喉頭片麻痺の所見が見られるとの診断。程度は中程度(グレード2【3段階中】)。木村哲也調教師と協議した結果、これまでのレース内容とノドの状態を考慮すると1勝クラスでは苦戦を強いられると考えられ、本馬を引退させることにした。なお、本馬は9月19日に開催される「サラブレッドオークション」に上場する。

9月14日 中山・1勝C(芝2500㍍)戦に55㌔北村宏司騎手で出走。馬体重は幾らか絞れてマイナス18㌔の552㌔。レースではスタートで出遅れるも、行き脚をつけ先頭に立つ。しかし2周目の向正面で他馬が捲ってきて先頭を譲ったところで徐々に後退、最後の直線では脚が上がってタイムオーバーの最下位で入線。北村宏司騎手は「調教では実際に乗ってはいませんが、併せた馬の馬上から見たり、厩舎スタッフから特徴を聞いていました。初戦は馬っけを出したり、集中力を欠いていましたので、今回深いブリンカーをつけて臨みました。作戦は調教師と相談し、本馬の大きなストライドを生かしたいことから、他馬からの影響が少ない逃げる作戦を考えました。返し馬はそのつもりで少し気合いをつけて行かせました。レースは一歩めは少し遅かったのですが、その後良い加速をみせて逃げることができました。しかし2コーナーからノドが鳴って苦しくなり、向正面で他馬が捲ってきたときに抵抗できず失速してしまいました。体力的にも苦しかったところがありますが、ノドの影響もあると思われます」と。週明けに木村調教師と今後について相談する。

月11日 今週9月14日中山・1勝C(芝2500㍍)戦に北村宏司騎手で出走予定。本日ウッドチップコースにて3頭併せで追い切られ、85.3-68.7-53.4-38.4-11.6の時計をマーク。木村調教師からは「終い1ハロン12秒を切ってきました。これまでで一番速い上がりで走ってくれました。動きに関しては1~2段階上がってきており、あとはメンタル面だけが心配です。落ち着いた状態でゲートを出てくれれば、格上でも勝ち負けできて不思議はないと思います」と。

月4日 来週の中山戦(1勝クラス)に出走予定。3日開催で相手が揃わないことが想定されるため、来週のレースに向かうことになった。本日はウッドチップコースで追い切られている。木村調教師は「気持ちの面を重視して調整を行い、来週のレースに臨みたいと思います」と。

月29日 今週9月1日新潟・未勝利(芝2200㍍)戦は除外。他の未勝利戦に変更しての出馬投票も考えたが、すでに上位騎手がうまっているため、無理に出馬投票することはせず、4回中山・1勝クラスに格上挑戦する。

月28日 今週9月1日新潟・芝2200㍍戦に57㌔北村宏司騎手で出走予定。想定ではギリギリで出走できそうだが、最後の未勝利戦のため出走できるかは微妙。本日、ウッドチップコースにて3頭併せの真ん中で追い切られ、69.6-54.3-39.4-12.1の時計。木村調教師は「馬体重が20㌔ほど絞れて良くなっています。動きも軽くなりました。ただ、ノドだったり、キックバックや他の馬を気にする面は相変わらずなので、そこが出なければと思います。ブリンカーを着用してレースに臨む予定です」と。

月21日 来週9月1日新潟・芝2200㍍戦に出走予定。本日ウッドチップコースにて2頭併せで追い切られ、82.7-67.4-52.4-39.1-12.2の時計。担当の調教助手からは「帰厩後2本目で、まだ気持ちが乗ってこない感じで、動きは散漫です。ただ、デビュー前よりは大人になっています。能力的には前走のようなことはないと思います。レースでどれだけ集中できるかが鍵ではないでしょうか。今日はチークをつけて追い切っており、レースでも着ける予定です」と。

月14日 美浦TC帰厩。

月11日 現在は週2日は周回コースでハッキングキャンター3600㍍、週3日は坂路コースでハロン14~15秒のキャンター1本のメニューを消化。レースを経験したことで、馬体は引き締まってきた。3回新潟開催での出走に向けて、来週美浦TCに帰厩予定。現在の馬体重は570㌔。

7月28日 現在はウォーキングマシン、トレッドミルで心身のリフレッシュを促している。近日中に騎乗運動をはじめて、3回新潟開催後半戦、2回札幌開催後半戦での出走に向け進めていく。

7月25日 NF天栄へ移動。

7月24日 レース後、念のために膝のレントゲン検査を受けたが問題はない。木村調教師は「NF天栄への短期放牧をはさみ、最後の未勝利戦に出走できるように調整していきます」と。

7月21日 福島・芝2000㍍戦に57㌔丸山元気騎手でデビュー。馬体重は570㌔。ゲートで出遅れると、後方からの競馬。いったんは中団まで押し上げるも、直線では後方に下がって13着で入線。丸山騎手は「返し馬で1頭で走らせている時は落ち着いていたのですが、ゲートの中で両側の馬の中に入ったときから、気持ちが舞い上がってしまいました。キャンキャンと鳴いて、走る方に気持ちが向きませんでした。走りの感じは良かったものの、最後まで集中して走るという感じにはなりませんでした。ノドは鳴っていますが、今日は苦しくなるほど走っていないのではないでしょうか」と。木村哲也調教師は「体の感じはよく、走れるだけの力はあったと思います。ただ、気持ちの面が良くありませんでした。しっかりと躾ける必要があったと感じています」と。

7月17日 今週7月21日福島・芝2000㍍戦に丸山元気騎手でデビュー予定。本日ウッドチップコースにてドルフィンスルー号との併せ馬で追い切られ、85.2-68.8-54.0-11.6で追走併入。木村調教師は「終い2頭で互いを気にする若さをみせていました。それでもここまで調教を重ねてきて、体力がつき、持久力もついてきました。ノドは気になりますが、経験馬相手でもいいところはあると思います」と。

7月10日 来週7月21日福島・芝2000㍍戦でデビュー予定。本日、ウッドチップコースにて3頭併せで追い切られ、68.7-53.7-39.1-11.9の時計で先行併入。木村調教師は「追い切りを重ねるごとに体力がついています。さらに動きの質を上げていきます。また息遣いが悪いところがあります」と。

7月3日 再来週7月21日福島・芝2000㍍戦でデビュー予定。本日、ウッドチップコースにて併せ馬で追い切られ、67.9-53.3-38.6-11.8の時計で1馬身ほど先着。木村調教師は「今日の追い切りではゴールを過ぎてから左にヨレていました。まだ、弱さがあったり、息遣いが悪かったりと気になる面はありますが、進めていけそうです」と。

6月26日 来月7月21日福島・芝2000㍍戦でデビュー予定。本日、ウッドチップコースにてノッキングポイントと併せ、82.6-67.4-52.4-38.1-11.8の時計。木村調教師は「パートナーから少し遅れて、ゴールしました。本日の追い切りでは併せ馬を少し怖がるところがみられました。来週以降、注意しながら進めていきます」と。

6月19日 ウッドチップコースにて単走で追い切られ、86.6-68.6-53.6-39.3-12.0の時計。木村調教師は「終いはおっつけながらとなりました。まだ太め感があるので、息づかいも良くありません。これから乗り込み、良化を促していきます」と。

6月12日 ウッドチップコースにて単走で追い切られ、69.2-53.4-38.8-11.7の時計。木村調教師は「遅れて入厩となったぶん、心配なところはありますが、いまのところは反動もなく順調にきています。美浦TCに在厩させて進めていきます」と。

6月7日 ゲート試験合格。もう少し進めたのち、このまま在厩してデビューまで進めるか、いったんNF天栄に放牧するかを決める。

6月5日 本日はゲート練習中心の調教メニューを消化。木村調教師は「初めてのせいか少し鳴いていました。入り、駐立はこなしていますが、まだゲートから出ようとしません。とりあえずはゲート試験合格に向けて進めていきます。体調面は心配ありません」と。

5月29日 ウッドチップコースにて追い切られ、86.2-69.2-54.0-38.9-11.9の時計。木村調教師からは「まだ重め残りなので、息づかいが良くありません。これからしっかりと乗り込み、良化を促していきます」と。

5月24日 美浦TC・木村哲也厩舎入厩。

5月16日 現在は週4日は屋内坂路コースでハロン14~16秒のキャンター2本のメニューを消化。引き続き順調に乗り込まれ、だいぶ動きも良くなってきた。様子をみて、美浦TCに入厩予定。現在の馬体重は588㌔。

5月2日 現在は週3日は軽めの運動、週3日は屋内坂路コースでハロン14~16秒のキャンター2本のメニューを消化している。しっかりと負荷をかけて乗り込まれ、状態は上向きつつある。今月中の入厩に向けて、順調に調整が進んでいる。現在の馬体重は592㌔。

4月18日 現在は週3日は軽めの運動、週3日は屋内坂路コースでハロン15~16秒のキャンター2本を消化。左前肢の膝の状態は落ち着いており、歩様に問題はない。動きは良くなり、状態は上向いている。この調子で乗り込み、来月の美浦TC入厩を目指す。現在の馬体重は592㌔。

4月4日 現在は週3日は軽めの運動、週3日は屋内坂路コースでハロン15~16秒のキャンター2本を消化。左前肢の膝の状態は落ち着いていて、徐々に調教強度を上げられている。入厩に向けて、さらに進めていく。現在の馬体重は590㌔。

3月21日 現在は週3日はトレッドミルでキャンター運動、週3日は屋内坂路コースで、ハロン16~17秒のキャンター2本のメニューを消化。左前肢の膝の状態は安定していて、しっかりと調教できている。馬体重の管理には注意を払いながら、入厩に向けて進めていく。現在の馬体重は588㌔。

3月7日 現在は週3日はトレッドミルでキャンター運動、週3日は屋内坂路コースで乗られ、週1日はハロン17秒のキャンター1本、週2日は2本のメニューを消化している。左前肢の膝の状態は落ち着いていて、徐々にペースアップしている。膝に負担がかからないように、坂路主体のメニューで乗り進めて、入厩を目指す。現在の馬体重は590㌔。

2月22日 現在は週4日はトレッドミルでキャンター運動、週2日は屋内坂路コースでハロン18~19秒のキャンター1本を消化。騎乗運動をはじめてからも、左前肢膝の状態は落ち着いており、さらなるペースアップを図っていく。現在の馬体重は584㌔。

2月8日 左前肢膝の状態は落ち着き、先週半ばより屋内坂路コースでの運動再開。乗り出し後も左前肢は変わりなく、徐々にペースアップを図っていく。現在の馬体重は592㌔。

1月25日 引き続きトレッドミルでキャンター運動を行っている。左前肢膝の状態は落ち着いているので、トレッドミルのペースを上げて、負荷をかけている。騎乗運動にスムーズに移行できるように、しっかりと運動を継続していく。現在の馬体重は580㌔。

1月11日 引き続きトレッドミルでキャンター運動を行っている。左前肢膝の状態は落ち着き、しっかりと運動ができている。この調子で運動を継続し、馬体の引き締めを図る。現在の馬体重は582㌔。

[2023年 2歳]

12月28日 現在はトレッドミルでキャンター運動を行っている。左前肢膝の腫れはほぼ落ち着き、歩様も安定している。寒い時期でもあり、馬体重は少し増え590㌔。

12月21日 現在はトレッドミルでキャンター運動を行っている。左前肢の膝付近の腫れは少し残るものの、歩様にはそれほどみせていないので、トレッドミルでのキャンター運動へと進めている。しっかりと体を動かして、馬体を緩めないように管理していく。現在の馬体重は576㌔。

12月7日 現在はトレッドミルで常歩運動を行っている。左前肢腕節(膝付近)の外に腫れについては、治療を継続していく。現在の馬体重は580㌔。

11月24日 左前肢腕節(膝付近)の外に腫れがみられることが、本日社台ホースクリニックで検査を行う。獣医師によると、腫れは関節を包んでいる関節包であり、滑膜炎を発症しているのではという診断。症状の原因を特定するとともに、今後の治療方針を検討する。現在の馬体重は578㌔。

11月16日 引き続きウォーキングマシン運動のみ。患部の腫れは良化傾向だが、まだ完全に落ち着いたとはいえないため、もう少し経過観察に専念する。現在の馬体重は584㌔。

11月2日 引き続きウォーキングマシン運動を行っている。左前脚の腫れは徐々に落ち着きつつあり、経過は良好。腫れが完全に落ち着くのを待って、運動を進めていく。それまでは、馬体が緩まないよう、ウォーキングマシンでしっかりと運動をしておく。現在の馬体重は580㌔。

10月20日 引き続きウォーキングマシン運動を行っている。左前脚の手術を行った箇所についてエコー検査を行ったところ、術後の経過は良好。ただし、腫れがまだ残るので、もう暫くはウォーキングマシン運動にとどめて、経過観察となる。現在の馬体重は578㌔。

10月6日 引き続きウォーキングマシン運動を行っている。術後の経過は良いものの、患部には腫れが残る。そのため、もうしばらくウォーキングマシン、トレッドミルで患部に負担をかけないようにして経過をみる。歩様については、特に問題はない。現在の馬体重は574㌔。

9月22日 引き続きウォーキングマシン運動を行っている。左前肢患部の経過は良好で、しっかりと運動できている。これから2週間程度様子をみたうえで、トレッドミル運動へと移行できそう。現在の馬体重は576㌔。

9月8日 現在はウォーキングマシン運動で調整されている。左前肢患部については、想定どおりの回復をみせている。これから1ヶ月程度はウォーキングマシン運動にとどめて経過観察に専念するが、それ以降はトレッドミル、騎乗運動再開と進めていけそう。現在の馬体重は580㌔。

8月25日 術後の経過は良好で、トレッドミルで常歩運動のメニューからはじめている。様子をみて、ウォーキングマシン1時間の運動へと移行して、本格的にリハビリを進めていく。現在の馬体重は578㌔。

8月9日 昨日、左前肢オステオコンドローマの手術を行い無事終了。突起状になった骨棘が2つあり、除去手術を施している。なお、突起物による炎症は軽度であり、今後のリハビリはスムーズにすすめていけそう。

7月28日 左前肢の歩様に違和感を覚えるようになったため、エコー検査、レントゲン検査を受けたところ、左前肢の膝にオステオコンドローマ(骨軟骨腫)の所見が見つかる。この疾病は、何らかの原因で骨が変性して突起状になり、それが神経を刺激して腫れに繋がるもの。近々、突起状になった部分の除去と、突起物によって炎症を起こした箇所のクリーニング処置を施す。この手術を施した競走馬にクラブ所属馬グーデンドラークがいる。また、デビュー前に処置した馬ではキャロットクラブ所属のザダルがいる。術後は、舎飼、ウォーキングマシンでの運動を経たうで、約2ヶ月後にトレッドミル運動を開始できるものと思われる。

7月14日 現在は週2日は屋内周回コースにてハッキングキャンター2500㍍と屋内坂路コースにてハロン16~17秒のキャンター1本、週3日は屋内坂路コースにてハロン16~17秒のキャンター2本というメニューを消化。調教再開後は順調にきている。もう少し同じペースで乗り込んだ後、ハロン15秒を取り入れていく。現在の馬体重は560㌔。

6月30日 先週末に屋内周回コースでハッキングキャンター2500㍍を開始し、今週から屋内坂路コースにてハロン17秒のキャンターを乗り始めている。トモが緩く感じるが、乗り込んでいけば解消されそう。左前肢の歩様を確認しながら、ゆっくりと立ち上げていく。現在の馬体重は568㌔。

6月16日 現在は週5日トレッドミル運動で調整されている。週3日はダク、週2日は軽めキャンターのペースで1200㍍分の運動。炎症は良化中だが、騎乗運動開始までにもう少し時間がかかりそう。現在の馬体重は568㌔。

6月2日 左前肢の球節部裏側の擦り傷からばい菌が入ったのか、リンパ管およびその周辺の炎症が確認される。そのため、現在はトレッドミルで常歩運動というメニューとなっている。徐々に立ち上げていくが、乗り出すまでにはもう少し時間がかかりそう。現在の馬体重は554㌔。

5月19日 現在も週3日は屋内周回コースにてハッキングキャンター2500㍍、週3日は屋内坂路コースにてハロン16秒のキャンター2本という内容。この中間、疲れが見られたのでペースを落とした時期があったが、すでに元の調教メニューに戻っている。立派な馬体をしている反面、精神面での幼さが残っている。それを課題として進めていく。現在の馬体重は550㌔。

5月5日 現在は週3日は屋内周回コースにてハッキングキャンター2500㍍、週3日は屋内坂路コースにてハロン16秒のキャンター2本という調教メニューを消化。走りのバランスを修正しながらシッカリと乗り込んできたので、バランス良く走れるようになった。さしあたっての課題はハロン15秒への適応と、周回コースに馬がいないと寂しがったり、前に馬がいるとそれを追いかけたりといった精神面の幼さ。いずれもこれからの成長とともに解消されていくものと思っているので、引き続き乗り込んでいく。現在の馬体重は552㌔。

4月7日 現在は週2日は屋内周回コースにてハッキングキャンター2500㍍、週3日は屋内坂路コースにてハロン16~17秒のキャンター2本という調教メニュー。坂路調教のペースが上がっても歩様が悪くなることはなく、立ち上げ以後も順調にきている。まだ手前をチョコチョコ替えたり、体幹はしっかりしていないが、馬体のシルエットは運動しているサラブレッドのそれになってきた。走る際に少し上に逃げるようなところがあるので、矯正しながら進める。暖かくなり代謝がよくなってきたのか、冬毛が抜けて見栄えもよくなっている。3月下旬現在の測尺は、体高173㌢、胸囲191㌢、管囲21.6㌢、馬体重は546㌔。

月3日 2月15日からロンギ場での騎乗を開始し、現在はロンギ場とトレッドミルでの運動に加え、週1日は屋内坂路コースにてハロン17秒のキャンター1本消化している。休ませたことによる筋力の低下は感じられないものの、まだ歩様が安定しきれない感じ。脚がいくらかむくんでいるが、これは内臓面の疲れからくる場合があるので、注意しながら少しずつ進めていく。もうしばらくはロンギ場で人とのコンタクトをとりながら調整し、その後に調教コースに入れる。現在の馬体重は550㌔。なお、馬名が「カイゼルスベルグ」(Kaysersberg フランス、アルザス地方の地名 母名より連想)に決定。

月3日 先月中旬からトレッドミル運動を開始。現在は週6日行っており、そのほぼ毎日においてハッキングキャンター2000㍍を消化している。左後肢の動きは徐々に良化しており、騎乗運動再開時期を検討する。現在の馬体重は556㌔。

1月18日 左トモの歩様が良化したことから、トレッドミルを再開する予定だったが、先週末に右飛節にフレグモーネの症状が確認された。また、その影響で、右トモの歩様も良くない。幸いフレグモーネの症状は軽度のもので、治療を施したことにより、症状は落ち着いたので、今週もしくは来週にはトレッドミルを再開する。現在の馬体重は560㌔。

月6日 現在はウォーキングマシンでの運動だが、獣医師に診てもらったうえで問題がなければ、近々トレッドミルでの運動を開始する。現在の馬体重は552㌔。

[2022年 1歳]

12月26日 今月のはじめに左トモを跛行。トモの引きつけが良くないことから、ウォーキングマシン運動にとどめて、経過観察を続けている。ようやく歩様は気にならない程度まで回復したので、年明けからトレッドミルの運動をはじめる予定。1ヶ月近く騎乗運動を休むことになったので、これから引き締めを図る。現在の馬体重は556㌔。

12月2日 現在は週2日は屋内周回コースにてハッキングキャンター2500㍍、週3日は屋内坂路コースにて乗られている。坂路コースでは週2日はハロン16~17秒のキャンター2本、週1日はハロン18秒のキャンター1本という調教メニューを消化。ストライドの大きなバランスのいい走りを見せており、坂路でのペースアップにも比較的スムーズに対応している。一方、まだ不器用な感じが残るので、その点を課題として調教を進めている。馬体は全体的にボリュームが物足りないものの、カイバ食いは良好で体調面が安定していることから、今後の成長が期待できる。心身の成長に合わせて焦らずに今後の調教メニューを組み立てていく。現在の馬体重は532㌔。

11月4日 現在は週1日は屋内周回コースにてハッキングキャンター2500㍍、週3日は屋内坂路コースにて乗られている。坂路調教では、週1日はハロン18~19秒のキャンターを1本、週2日は2本というメニュー。現時点では器用なタイプではないが、坂路調教を重ねるにつれてバランス、体の使い方が上手くなってきた。ロンギ場での走りよりも坂路の方が体を大きく使って走っており、安定した走りを見せている。気性面は幼さが残るものの、だいぶ成長してきた気がする。大型馬ながら脚元は何ら問題はなく、このまま丁寧にベースをつくっていく。現在の馬体重は522㌔。

10月7日 現在はリフレッシュ期間中で、先週まで週2日は屋内周回コースにてハッキングキャンター1500㍍、週2日は屋内坂路コースにてハッキングキャンター1本という調教メニューを消化していた。NF空港移動直後は環境が変わった影響か、鳴いたりしていたが、徐々に落ち着くようになった。その後は順調で、各コースの環境にも慣れたこともあり、現在は少しリフレッシュさせている。基本的には扱いやすいタイプで、育成スタッフの手をわずらわせることもない。馬体重はあるが、まだ線が細い馬なので、ボディコンディションに注意しながら進めていく。現在の馬体重は500㌔。

月2日 NF空港移動後も順調で、8月下旬現在の測尺は、体高165㌢、胸囲178㌢、管囲21.5㌢、馬体重487㌔。

8月25日 本格的な馴致を開始するため、NF空港に移動。NFイヤリングでは夜間放牧を順調に行うことができ、夏の暑さにも負ける様子は見られず、体力的にも充実。馬体には筋肉がしっかりとついて、踏み込みにも力強さが増してきた。性格的に神経質な部分が見られたもののここまで大きなトラブルはなく、無事にNF空港に送り出すことができた

6月下旬 測尺;体重486㌔ 

6月6日 測尺;体重464㌔ 体高165.0㌢ 胸囲174.5㌢ 管囲21.8㌢