国際『馬』交流展
【フランス】
(2004年12月、その後一部加筆)
フランスが世界に誇る「舞台芸術」、人馬一体の音楽劇団「ジンガロ」が2005年3月、遂に日本にやってくる。2002年にも日本公演が企画されたが、検疫上の問題で公演許可が下りなかっただけに、今回の公演はまさに待ちに待ったというところ。 1984年、身元不詳のバルタバスによって創設された馬と人が演じる「騎馬スペクタクル」。円形のテントのなかで激しく躍動する馬と演技者たち、そして楽団による音楽。馬と人の知性と想像力が融合し、種を超えた生命の響きあう芸術の世界は必見。 |
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日本初公演の告知リーフレット |
2009年1月再来日 |
フランスで思い起こすものの一つに、白馬に跨るナポレオンがある。因みに、ナポレオンの御用達画家であるジャック・ルイ・ダビッドによるサン・ベルナール山からアルプスを越える有名な絵画でナポレオンが乗っているのは白馬だが、実際に乗っていたのはロバであり、その隣には案内人もいたらしい。 |
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ナポレオンと軍隊(2004年) |
「TANNER COGNAC」の陶器ボトル |
ところで、最近の日本の競馬はフランスとの関わりが強くなっている。 1998年に日本調教馬が初めて海外のGⅠで優勝したのはフランスのモーリスドギース賞であり、日本馬の海外遠征が日常化したなかでも、最も魅力的なレースは凱旋門賞であると言っても過言ではない。短期免許で来日して活躍するオリビエ・ペリエ騎手もフランスのジョッキー。 また2004年12月、ディヴァインライト、アグネスカミカゼ、ローゼンカバリーといった、父サンデーサイレンスでありながらも日本では商品力に劣る種牡馬がフランスに輸出された。 そうしたなか、ディヴァインライトの初年度産駒8頭のなかからナタゴラが誕生。同馬はカルティエ賞最優秀2歳牝馬、さらに2008年の英1000ギニーに優勝、父日本産馬初の欧州クラシック競走制覇を果たす。嬉しい限りである。 因みに、競馬は「フランスではギャンブル」「イギリスではスポーツ」「アメリカではビジネス」ともいわれる。 |
[陶磁器] |
エルメス「Cheval d’Orient」 |
「リモージュ焼」シャンティにて |